池袋駅(東京都)〜寄居駅(埼玉県)の約75kmを結ぶ東武東上線。
池袋駅から各駅停車で2駅目にある下板橋駅は「板橋」といいつつ板橋区ではなく豊島区にあります。
駅名から市区町村などを想像する人は少なからずいると思います。
私もその1人です。
や〜、紛らわしいですよねw
ということで、豊島区にあるのに「下板橋」という駅名になった理由を調べてみました。
下板橋駅の場所は?
- 所在地
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東京都豊島区池袋本町4-43-11
- 池袋駅から
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各駅停車で2駅目
- 乗降人員
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14,578人/日 ※2022年度の平均値
住所にはガッツリ「池袋」の文字が!
下板橋駅がある場所は、豊島区・板橋区のちょうど境目になる場所にあります。
ちなみに!
下板橋駅から徒歩圏内に、埼京線板橋駅と都営三田線新板橋駅があるのですが、
新板橋駅だけが純粋に板橋区なんですねw
住所と駅名が合ってないところ
— プラレールの宿の松岡さん (@plarail_bot) June 2, 2023
埼京線 板橋駅
住所は北区。ホーム南側は豊島区、東口は北区、西口は板橋区になります。ちなみに、アパホテル東京板橋駅前は豊島区、ファミリマート板橋駅桜通り店は北区になります。
また、東武東上線の下板橋駅は豊島区、三田線新板橋駅は板橋区になります。
乗降人員について触れておくと、
- 下板橋駅
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14,578人/日
- 池袋駅
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388,238人/日
-
※2022年度の平均値
2駅しか離れていないのにこの差w
悪く言えば寂しい駅、良く言えば混雑は少なそうで利用しやすそうな駅というところでしょうか。
下板橋駅は昔、板橋区にあった!
下板橋駅を下り(大山駅方面)列車で発車してすぐの場所に下板橋留置線があります。
- 留置線とは
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留置線は鉄道の駅などで車両を一時的に停める特別な線路です。
運用中や非常時の車両滞泊・疎開に使われます。
[東武東上線 下板橋留置線]
— 子ども鉄道しゅっぱつしんこう! (@kodomotetsu) October 17, 2022
下板橋駅の大山駅よりには、留置線があります🚃
規模は小さめですが、池袋から2駅にある場所としては貴重ですね✨
✅旧金井窪駅付近の踏切
✅山手通り(見下ろせます)
からよく見えますよ😁
TJライナーに使用される電車等が止まっていました🚃#下板橋駅 #留置線 pic.twitter.com/qppM0h4kfo
さて。
なぜこの下板橋留置線を取り上げたのかというと、
まさにこの留置線の一部エリアが昔は下板橋駅だったそうなんです!
東武東上線の前身となる東上鉄道が開業したのは1914年(大正3年)。
その際、東上鉄道の起点駅として現在の下板橋留置線のある場所(板橋区)に下板橋駅ができました。
元々は下板橋駅が起点駅だったということに驚きましたね!
なので、現在の下板橋留置線には0キロポストが設置されています。
東上線の0㎞ポスト、池袋ではなく、歴史的な経緯で下板橋に。RT画像でも分かりますが、留置線のポイント付近(旧下板橋駅の場所)にあります。
— 列車番号T-TAKE(てぃーていく) (@ttakewebpage) August 7, 2022
(池袋方面のキロはマイナスで逆に進む)
伊勢崎線も北千住が0㎞ポスト、浅草方面はマイナスという。
下板橋駅が移動した理由は何?
昔は現在の下板橋留置線のある場所にあったことはわかりました。
では、なぜ現在の場所(豊島区)に移動したのでしょうか。
移動したのは1935年(昭和10年)3月。
池袋駅〜上板橋駅間がこのときに複線化されました。
その際に現在地に移設されたということです。
まとめ
下板橋駅が板橋区ではなく豊島区にある理由。
それは、線路の複線化に伴って駅が移動したことによるということでした。
納得ですw
今回は下板橋駅を取り上げましたが、同じように駅名と地名が合っていないところは結構あります。
例えばこんな感じで↓↓
- 東武東上線東武練馬駅→所在地は練馬区ではなく板橋区
- JR品川駅→所在地は品川区ではなく港区
- JR目黒駅→所在地は目黒区ではなく品川区
- JR西国立駅→所在地は国立市ではなく立川市
おそらく、下板橋駅と同じように何か歴史的な背景がありそうですね。
また時間ができたら調べてみたいと思います。